アップルストアにiPhone買いに行ったら、そこは日本じゃなかったという話。

この写真はフリー素材ですが、イメージこういう感じでした。タイトルで言ってることがすべてなんですが、体験談として書きますね。

節分過ぎたし、iPhoneを新調することにしたんですよ。
わたしが先日まで使っていたiPhoneはiPhoneSEの第一世代。小さくてとても気に入っていました。スマートフォンは小さい方がいい派なもので、大きいのに変えるのが嫌で、ずっとSEを使っていたのですが、動作も怪しくなってきたので、思い切って最新のiPhone12のminiにすることにしたのです。

わたしはdocomoユーザーなので、いつもはドコモショップで買ってました。が、appleの公式サイトを見てみたら、機種変更もやってくれるんですね。しかも今はキャンペーン期間で8000円安くなるというのをやっていたのです。
それで軽い気持ちで、オンラインで予約して手近なappleストアで機種変更してもらうことにして、神奈川県内に1店舗しかない、川崎店──ラゾーナの中にあるappleストアに行ってみたんですよ。

入店してみたら、そこ日本じゃなかったんです。

コロナ対策で、近づくとスタッフさんが声をかけてきて。ご予約ですか? と聞かれたのでウォレットのQRコードを見せて、中に通されます。
オッシャレ~で明るい店内です。

しばらく待つと、担当の若い男性のスタッフがやってきます。
「今日はよろしくお願いします、ティムです(※仮名)」
と。アジア人ではない方がフレンドリーにやってきました。ヒスパニック系の方かな? 日本語ペラペラだけど、母国語ではないという発音です。
そして、当然、ファーストネームしか名乗らない。ハリウッド映画のビジネスシーンみたいです(笑)。普通にアメリカです。日本語喋ってるけど。

で、書類や商品を運んだりするのに、別のスタッフがたまに顔を出す。
みんな日本語で話しかけてくれるけど、日本人っぽいスタッフはほんの数人しか居なくて。肌の色も人種も様々だし、ユニフォームのTシャツ以外はみんな自由なファッション。西欧系の方は、少し大きな体格の方もいるんだけど、別に気負いせずにピッタリのジーンズを着こなしてる。
商品の受け渡しなどをスタッフ同士で行うと「ありがとう」とか「Thank you」が、自然に飛び交ってる。

待ち時間がちょいちょいあったので、じっくり店内の様子とスタッフさんを観察していて、ふと気が付いたのです。
──あれっ? ここ日本じゃないじゃん、って。

これが多様性のいい面を追求した姿?

冷静になって、周り見回してみたら、日本じゃないことに気が付いてしまったんです。
軽い気持ちで予約したんだけど、なかなか無いすごいところに来てしまったぞ、と。

そりゃアメリカの企業の直営店なんだから当たり前でしょ、と思うかもしれませんが、あの雰囲気はすごい。スタッフさんたちがワールドワイドで、スマートでオシャレ。
契約なんか、スマートで紙なんかなくてiPadでやりとりして、電子サインしておしまい、です。

いや、オシャレだから日本じゃない、という意味ではなくて。
人種や言語やら様々なものが違っていて当たり前、みたいな文化が、リアルにそこに存在しているのが見えたんですよ。
スタッフさんたちの動きや表情を眺めていて思ったのが、この人たちってゼッタイLGBTの人たちに対する差別とかしないんだろうなと。少なくとも、表立って悪しざまに言ったりはしないでしょうね。

たぶんね、人種とか文化について、“違いがあって当たり前”と考えていると思うんですよ。違ってて当たり前だから、違うところに目を向けずに、共通しているところに目を向けると思うのです。

同じ方向を見て仕事ができるかどうかが大事なのであって、その人がゲイであるかどうかは全く関係ないんですよね。
多様性のいい面を追求すると、こういう世界になるのかもしれないなあとボンヤリ思いました。

未経験の方は、ぜひ一度は行ってみることをオススメします

デザイナブルなテーブルに肘をつき、カッコいい椅子に座りながら、わたしはティムさんにいろいろ質問をし、ティムさんは大変丁寧に説明してくれました。接客の技術についても、docomoショップには申し訳ないけど、段違いですね(笑)。
こう言うと下世話なのですが、高い給料をもらって、プライドをもってきちんと仕事をされているのだと思います。だから、きっちりとした接客ができるのです。

今はコロナ対策のため、店内に自由に入って自由に商品を眺めることはできないようなのですが、(※入場制限をしていました)わたしのように、買うものが決まっていて予約していくのであれば、とても快適にお買い物できると思います。

appleにそれほど恩義があるわけではないのですが、あの日本じゃない空間は、大変興味深いものでした。もし、わざわざappleストアで機種変更などしたことないよ~という方がいらっしゃいましたら、一度は行ってみることをオススメします。
(appleの公式オンラインショップですと、当日を含め3日間のうち時間を指定して予約を入れることができます)

iPhoneやiPadを買いに行ったはずが、海外(?)に来てしまった…と錯覚するような体験ができます(笑)。
わたしは、次回も足を運んでみようと思っています。

今日はそんな話でした。

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かながわの商店街に関係するお仕事を20年やってきました。最近はきき酒師の資格を取り、日本酒ばかり飲んでいます。文章書いたりするのが得意ですが、最近は動画撮る方が楽しいです。